
次の休みは美術館へ行こう!初心者向けの楽しみ方やエリア別のおすすめ美術館を紹介
芸術に触れて充実した時間を過ごせる美術館。アートに詳しくない方にはハードルが高い場所に思えるかもしれませんが、現代アートの展示や美術館独自の展覧会など、初心者でも楽しめる工夫をしている美術館も数多くあります。そこで今回は、ビギナー向けに全国のおすすめ美術館をエリア別に紹介。美術館の楽しみ方やマナーも解説します。
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公開日:2022.05.10 最終更新日:2025.01.01
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目次
初心者におすすめの美術館の楽しみ方

まずは、「美術館をどう楽しめばよいのかわからない」という方に向けて、美術館を楽しむためのポイントを解説します。
自分なりの鑑賞方法を見つける
美術作品の鑑賞方法に正解や間違いはありません。その作品をどう見るかは自由なので、人それぞれの楽しみ方を探してみましょう。
展示作品をすべて隅々まで見なければならないという決まりもないので、自分の直感で気になる作品だけ見ていくのも良いでしょう。自分の部屋に飾るならどの作品にするかという目線で楽しんだり、作品の背景にある時代から興味を膨らませていったりなど、さまざまな観点から作品を鑑賞してみてください。
美術館全体を探検してみる
美術館の見どころは、作品の展示スペースだけではありません。併設されているミュージアムショップやカフェなども覗いてみましょう。作品を鑑賞してちょっと休憩したいときなどにも、気軽に立ち寄れます。
また、美術館の外観・内観がとてもおしゃれだったり、敷地内に素敵なスポットがあったりと、作品以外の部分にも魅力があることも。展示作品を見るだけでなく美術館全体を探検し、その他にも魅力的な部分がないか探してみると、より美術館を楽しめるでしょう。
美術館の近くのスポットに立ち寄ってみる
美術館で芸術鑑賞した後、周辺のスポットにも足を延ばしてみましょう。美術館とあわせてさまざまなスポットを訪れることで、1日がより濃く充実したものになるはず。
おしゃれなカフェやレストランが美術館周辺にある場合も多いので、探してみると楽しいですよ。お買い物好きな方は、芸術鑑賞の帰りにショッピングを楽しむのも一案。芸術に触れて感じたセンスをもとにファッションやインテリアなどを選んでみると、いつもと違った発見があるかもしれませんね!
この後紹介する美術館の近くにはプレミアム・アウトレットがあるので、美術館の帰りに立ち寄ってみるのもおすすめです。
知っておきたい美術館のマナー

みんなが気持ち良く美術館を楽しめるよう、押さえておくべきマナーがあります。ここでは、知っておきたい美術館のマナーを見ていきましょう。美術館のなかには事前予約制などを導入しているところもあるので、お出かけ前に公式Webサイトをチェックしておくと安心です。
作品に触れない
素敵な作品を見て、思わず触れてみたいと手を伸ばしてしまう方もいるかもしれません。しかし、体験型のミュージアムなど作品に触れることが許可されている場合を除き、美術館で作品に触れることは基本的に禁止されています。勝手に触れると、作品を壊してしまう可能性もあります。
大声で話さない
美術館の作品を鑑賞しながら話すこと自体は、特に禁止されているわけではありません。ただし、話す場合は小さな声がマナー。大声で話すと、周囲の来館者の鑑賞を妨げる可能性があるので注意しましょう。
鑑賞しながら飲食しない
作品の展示スペースでの飲食は禁止されていることがほとんど。飲食物が作品にかかってしまう可能性があるからです。飲食は展示の前、もしくは後にし、展示スペースでは作品を楽しむことに集中しましょう。
作品を撮影しない
作品を勝手に撮影するのはマナー違反です。撮影が許可されている場合を除き、写真を撮るのはやめましょう。形に残したいなら、ミュージアムショップのポストカードなどをチェックしてみてください。人気の作品であれば、その作品をモチーフにしたグッズが販売されていることがあります。
関東・東海エリアのおすすめ美術館

ここからは、初心者でも楽しめる美術館を紹介します。まずは、関東エリアの千葉・神奈川、東海エリアの岐阜にあるおすすめ美術館を見ていきましょう。
【関東|千葉】DIC川村記念美術館

画像提供:ピクスタ
美しく広大な庭園の中に佇む美術館。20世紀美術を中心に、国内外の多彩な美術品の数々が展示されています。スタイリッシュな展示が多く、作品の魅せ方にもこだわっている点がこの美術館の大きな魅力。芝生や池、木々など豊かな自然と美術品がマッチし、それ自体が絵画のような雰囲気を醸し出しています。
鑑賞後は庭園の景色を眺めながら、美しい和菓子を堪能できる茶室でひと休みするのもおすすめです。
【関東|神奈川】箱根ガラスの森美術館

画像提供:ピクスタ
箱根の山や森に囲まれた場所に建つ美術館。外国の古い館を思わせる趣ある外観が目を引きます。展示作品は、中世から近世までのヴェネチアンガラスや、アーティスティックな現代ガラスなど。また、グラスに絵柄を掘る「サンドブラスト」やガラスパーツをアレンジしてアクセサリーを作成する「フュージング」など、ガラスを使った体験もできます。
その他、美しいガラス製品が豊富にラインナップされたミュージアムショップや、庭園を見渡すテラスでランチやティータイムを楽しめるカフェ・レストランなど、魅力的な施設が充実。ガラスアートの世界観にたっぷり浸れるスポットです。
【東海|岐阜】多治見モザイクタイルミュージアム

画像提供:ピクスタ
モザイクタイル生産量日本一の岐阜県多治見市にある、ユニークな外観の美術館。さまざまなデザインのモザイクタイルが展示されています。モザイクタイルを活用したインテリアの提案スペースなどもあるので、インテリアが好きな方にも人気です。
ミュージアム内には展示の他、モザイクタイルを使った小物作りの体験工房や、地元メーカーのモザイクタイルを購入できるミュージアムショップなど、モザイクタイルを手に取り魅力に触れられるスペースもあります。
関西・九州エリアのおすすめ美術館

関西エリアの大阪、九州エリアの佐賀にあるおすすめ美術館も見ていきましょう。2022年にオープンした注目の美術館や、美しい庭園も鑑賞できる美術館を紹介します。
【関西|大阪】大阪中之島美術館

画像提供:ピクスタ
2022年2月にオープンした、関西エリアのニューフェイス的美術館です。近代美術を中心に、大阪にゆかりのある美術品が多数展示されています。絵画や立体的な作品などさまざまなアートがコレクションされており、幅広いアートファンにおすすめです。初心者でも楽しめる展覧会やイベントなども開催されているので、チェックしてみてください。
【九州|佐賀】陽光美術館 慧洲園

画像提供:ピクスタ
陽光美術館は、日本陶器発祥の地とされる佐賀にある美術館です。3,000坪の美しく広大な日本庭園「慧洲園」の中にあり、日本磁器のルーツといわれる中国陶磁器の作品を鑑賞できます。「慧洲園」の四季折々の姿も大きな見どころなので、美術鑑賞の後は日本庭園をゆっくり散策してみてください。
近くの美術館にお出かけして自分なりの楽しみ方を見つけよう!

美術品鑑賞というと少し難しく感じるかもしれませんが、美術館の楽しみ方は自由でOK!マナーを守れば、どのような観点からアートを楽しんでも問題ありません。美術館はそれぞれ個性的な魅力を持っているので、ぜひ実際に訪れて作品や空間を満喫してください!