美濃焼の特徴や見学できる人気窯元を紹介!食器好きさん注目の土岐の旅

美濃焼の特徴や見学できる人気窯元を紹介!食器好きさん注目の土岐の旅

陶磁器にあまり興味がない人でも「美濃焼」の名前は耳にしたことがあるのではないでしょうか。それもそのはず、全国各地の数ある陶磁器の中でも食器類の生産量が際立って多いのが美濃焼なのです。本記事ではそんな美濃焼の特徴や人気窯元の他、土岐プレミアム・アウトレットなどの近隣観光スポットについてもご紹介します。
  • 2020.10.23

こんなに多様!こんなに身近!美濃焼の世界

たくさんの食器
美濃焼は私たちにとても身近な陶磁器であり、その裾野の広さは驚くほどです。その生産量から考えれば、きっとあなたのおうちの食器棚にも見つかるはず。そして実は、そんな美濃焼は日本国内だけでなく海外でも高く評価されています。

美濃焼とは?まず知っておきたいその特徴

良質な陶土に恵まれた東美濃地方(岐阜県東部)の多治見市、土岐市、瑞浪市、可児市で1300年以上前から生産されている美濃焼は、その多様さが何よりの特徴です。定まった製法やスタイルなどがないため、ひと口に「美濃焼」といってもそこには多種多様な焼き物が含まれます。
九谷焼、備前焼などといった各地の焼き物が特定の製法で作られているのとは対照的です。

代表的なところでは織部焼、志野焼、瀬戸黒、黄瀬戸などもすべて美濃焼に含まれ、日本全国で生産される食器類のうちなんと約60%を美濃焼が占めています。数の点でいえば、美濃焼こそが食器のメインストリームといえるのです。

こんなところでも活躍!岐阜の美濃焼は「世界の美濃焼」

土岐市にあるカネコ小兵(こひょう)製陶所の代表作の一つが「ぎやまん陶」。そのガラスのような質感と、洗練された深い色合いが魅力です。

このぎやまん陶シリーズの器各種は、ブランドの審美眼に適うテーブルウェアとしてパリのディオール本店でも取り扱われています。

同じくパリにあるミシュラン二つ星獲得の『ル・グラン・レストラン』。同店の看板デザートであるブランマンジェを供する唯一無二のプレートとして、同シリーズの茄子紺色の皿が使われていることも、このぎやまん陶の普遍的な魅力を物語っているといえるでしょう。

また、ナチュラルでノスタルジックな料理や菓子が人気の「ローズベーカリー」。同店のパリ各店ではイギリスのノーフォーク地方にあるクレイ村で作られた手焼きの皿やカップが使われている一方、日本国内各店では美濃焼の窯元でそれを再現したものが使われています。

ぜひ見学したい!インスタ映え美濃焼の人気窯元

窯元 陶芸
古くからの伝統的スタイルの器だけでなく、カフェで使われているようなシンプルシックな現代的作風の器も数多く生産されている美濃焼。今の空気を感じさせる器は各地のショップでも見つかりますが、じっくりと見たいならなんといっても窯元を訪れるのが一番です!
おしゃれな雰囲気と使いやすさが両立していると、特に人気の高い器を作っている窯元(すべて土岐市内)をご紹介します。
(なお、窯元訪問時は事前の問い合わせをおすすめします)

作山(さくざん)窯

運送業と農業の合間に兼業で陶磁器上絵付の仕事をするようになったことが高じて誕生した作山窯。日常の食卓に溶け込みながらも食事風景を魅力的にしてくれる各種シリーズ商品が人気の窯元です。

シンプルで機能的、和洋中どれにも合う、載せる料理を引き立ててくれる。そんな食器の数々は、毎日の暮らしになじむことや、使いごこちのよさも器にとっての美しさであるという考えに基づき作られています。

同窯元の製品は「アフタヌーンティー」「私の部屋」「ロンハーマン」などの店舗でも取り扱われ、鋳物ホーロー鍋・バーミキュラの発信拠点「バーミキュラ・ビレッジ」でも、その世界観に合致する食器として使われています。

カネコ小兵(こひょう)製陶所

前述の「ぎやまん陶」の他に、独特のマットな質感とヨーロッパのアンティークのような雰囲気が特徴な「リンカ」などの人気シリーズで知られるカネコ小兵製陶所。
世界的デザイナーであるセバスチャン・コンラン氏とのコラボ商品も製作するなど、「夢をかなえる器」作りを目指したさらなる挑戦を続けています。

毎月第一土曜日には敷地内にある窯元直営の体験型ギャラリーショップがオープンするので、興味があればぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。

山功高木製陶

撥水材を用いた絵付けや、絞り出し袋やスポイドなどを用いてごくゆるい陶土や釉薬(うわぐすり)で盛り上がった線を描く「一珍(いっちん)」での加飾など、ひと手間かけた器づくりを特長とする山功高木製陶。 二代目となる現社長の得意とするのは、化粧土をかけた生地に針を使って絵柄を彫っていく線彫りの技法です。

1260度の高温で焼き締める、陶器でも磁器でもない「せっ器(ストーンウェア)」も製作。せっ器製品の人気シリーズ「Ancient Pottery」を製作しているのは、この山功高木製陶です。

あわせて訪れたい美濃焼の地の観光スポット

せっかく東濃地方を訪れるなら、窯元だけでなく他の観光名所も巡ってみたいもの。あわせて訪れたい東濃地方の各スポットをご紹介します。

織部ヒルズ

美濃焼を見たいと思っても、窯元を回る時間が無いかもしれません。そんなときにおすすめのスポットが、卸売商社のショップが建ち並ぶ「織部ヒルズ」です。
窯元の見学とは異なりあくまでショッピングという形とはなりますが、品揃え豊富なショップをはしごすることが可能な環境。限られた時間内でもたくさんの美濃焼を見られます。

往年は美濃焼団地(土岐美濃焼卸商業団地)と呼ばれた同地区内には、美濃焼の製造工場と卸売商社とが多く建っており、そうした中で卸売商社が個人客向けの小売ショップも営むようになったのが始まりです。

卸売商社直営のため、各地にある取扱店舗で購入するよりもお買い得な場合が多いのも嬉しいポイント。
ただし、卸売商社の定休日に準じて土日祝休となっているショップも多い点に要注意。

土岐プレミアム・アウトレット

土岐プレミアム・アウトレット
東海環状道の土岐南多治見ICすぐというアクセス抜群の場所にある大型アウトレットが土岐プレミアム・アウトレットです。
JR多治見駅から路線バスも運行しているので(所要時間約30分)、車での旅でなくても気軽に訪れることができます。

飲食店やカフェも充実しているので、ゆっくり楽しめそうですね。

同アウトレット内にある、地元の食材を使った料理を食べられるお店「パステル ガーデン アヴェニュー」では、美濃焼の食器も使われているので、東濃地方の旅をより趣き深いものとしてくれそうです。

多治見市モザイクタイルミュージアム

食器の生産地として知られる多治見市ですが、最近はモザイク磁器タイルの生産日本一を誇る地としても注目度が上がっています。

そんな多治見市の特産品であるともいえるモザイクタイルをテーマにしたミュージアムが「多治見市モザイクタイルミュージアム」です。

建築家・藤森照信氏が設計したユニークな外観が目を引く建物は、タイルの原料を掘り出す「粘土山」をイメージしたもの。

ミュージアムショップではタイルを使った箸置きやアクセサリー、地元のタイルメーカー製品、モザイクタイルミュージアムのオリジナル商品などが豊富に揃うので、お土産探しにもぴったりではないでしょうか。

体験工房ではワークショップが開催され、体験型の楽しみも満喫できます。

窯元巡りにショッピングに、岐阜の旅は楽しみたくさん!

和食器
岐阜旅行、しかも東濃地方というとちょっとイメージが湧きにくいかもしれませんが、実は見所たくさん、おおいに楽しめる地域です。特に食器好きさんにとっては、数多くの窯元が集まる東濃地方はある意味聖地のような場所でもありますよね。窯元巡りやショッピングなどの多彩な楽しみを岐阜で見つけませんか?

※最新の営業状況は、各施設や店舗のウェブサイトをご確認ください。
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