BUSINESS
頂への道。The road to the top.

三菱地所・サイモンの事業。

混沌とした時代にこそ、新しいものが生まれる。
オンラインショッピングが台頭し、
10年前と比較すると日本の消費活動は
大きく様変わりしている。
振り返れば、三菱地所・サイモンの
創業当時もそうだった。
バブル崩壊の余韻で
モノが売れない時代と言われた。
しかし、その中で成長してきたという事実がある。
No.1になるまでの軌跡と
これからについて紹介します。

歴史と沿革

プレミアム・アウトレットは
なぜNo.1になることができたのか
HISTORY 01

逆境の中での挑戦。

バブル崩壊後の失われた20年。日本経済は苦しい冬の時代。モノが売れない時代だと人々は嘆いた。先行きの見えない中で、肥大したのがコスト意識。日本経済はデフレ経済に突き進むことになった。物が溢れ同質化していくなかで、閉塞感を打破する新しいモデルが必要だ。そうして日本に登場したのが、新しい消費モデルとしてアメリカで成功していたアウトレットだった。

最初から勝算があったわけではない。今までにないまったく新しい消費形態。日本の消費者は、わざわざ郊外まで車で出かけて、一日がかりで買い物に行くのだろうか。真新しいコンセプトが受け入れられるのだろうか。しかし、心配は杞憂に終わることになる。壮大な敷地、映画のセットのようなアメリカの街並みを模した空間演出。ショッピングそのものを楽しむという新たな価値の提案は、一度経験してもらうことで支持を拡大することになった。

HISTORY 02

特別感という
付加価値創造。

その後、「安さ」だけではなく、「特別感」を提供する様々な施策を推進。テナント企業からの信頼を獲得するようになり、多彩なブランドラインナップを実現。百貨店でしか触れることができなかったブランド店の出店も相次いだ。

アウトレットセンターという基本のビジネスモデルに付加価値をつけて新たな価値を見出したことで、さらなる支持層の拡大につながった。プレミアム・アウトレットの価値が高まった背景には、「3つのこだわり」を貫き、オンリーワンを追求した戦略がある。これらの戦略は、プレミアム・アウトレットという空間を介して、消費活動の活性化を目指したとも言うことができるだろう。

結果、郊外でも首都圏の商業施設と肩を並べる売り上げ規模を実現し、創業より19年連続で増益を記録。高い成長率と安定基盤を築き、さらなる成長を加速させていくことになる。

HISTORY 03

地域経済への貢献。

プレミアム・アウトレットを「地域」という観点から考察することで、また新たな側面を発見することができる。それは、地域経済への貢献である。

プレミアム・アウトレットという新しい街が生まれ、エリア外から多くの顧客が流入。データからは、雇用の創出はもとより、地価の向上など、地域に様々な影響を与えていることがわかる。さらに地域の特産品やお土産を扱ったショップをオープンするなどコラボレーションビジネスも展開。地元の観光業とも協業し、ローカルミックスの「非日常の経験」の創造に取り組んだ。このような取り組みを、日本全国の大規模な経済圏で展開。新しい付加価値の創造に励んだ。

近年増加の一途をたどるインバウンド需要に対する取り組みも忘れてはならない。空港に近い立地を活かして交通網など環境を整備し高い集客力を実現。

時代の変化を読みながら、先んじて次の一手を打つ。日本の消費シーンを未来へリードしていく。果敢に挑戦していくスタンスこそが、マーケット・事業を支える基盤となり、業界No.1の現在につながっている。

未来と挑戦

三菱地所・サイモンが目指す、
次なる頂とは
FUTURE 01

枠組みにとらわれない
発想と戦略。

10年ほど前と比較すると、大きく様変わりした日本の消費活動。オンラインショッピングの台頭、百貨店の低迷。シェアビジネスやCtoCビジネスの台頭など、買わない選択肢の増加も顕著である。モノからコトへ。体験型サービスの増加も特筆すべき変化だ。同じような付加価値提供を繰り返すと、どんなに優れたビジネスモデルでも衰退する。次なる付加価値提供を考えること、実現していくことが、三菱地所・サイモンの生命線であることは言うまでもない。

これからのテーマのひとつに「ショッピングのエンターテインメント化」が挙げられる。経済が成熟するなかで、物の豊かさではなく、心の豊かさや得られる体験の価値の比重がさらに高まってくると予測されている。アウトレットだけでなく、ホテルや映画、ウェディング、旅行などショッピングを基軸としたプレミアムな空間、体験の提供をできるはずだ。

FUTURE 02

ビジョンに向けた
取り組み。

アウトレットに限定した国内の市場規模を基準とすると、
先に挙げたようなエンターテインメント領域まで広げた場合のマーケットの規模は約20倍だと試算されている。
業種や領域の枠にこだわっていること自体が、時代遅れだとも言える。社内ではすでにいくつかのプロジェクトが動き始めている。
いずれも従来のショッピングモールとは一線を画したユニークな場所にしようと企画を進めている最中である。

  • ふかや花園プレミアム・アウトレット埼玉県深谷市

    洋風の「オープンモール型」の施設で、キユーピー株式会社による野菜をテーマにした新しい複合施設が隣接。「埼玉県北西部」の魅力を首都圏・世界へアピール。

  • (仮称)
    京都城陽プレミアム・アウトレット京都府城陽市

    高いインバウンドニーズが期待される京都。ショッピングエンターテイメントの実現に向けた大きな挑戦を予定。

次の頂を登るために
不可欠なもの。

日本に新たなショッピング文化をもたらし、堅実に成長してきた三菱地所・サイモン。
今、創業当時の基本ビジネスモデルから大きく転換する時期にきている。
一つの重要なキーワードが多角化である。
アウトレットという枠組みを超えて、新たな業態に挑む。新たな仕掛けを企む。
様々な事業・サービスを展開し、育てていくためには、多様な価値観を持った人材と柔軟な組織は必要不可欠である。
これからのビジョンの実現のために、一人ひとりに新たな未来を切り開くために、三菱地所・サイモンの挑戦は続いていく。

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