出石焼(いずしやき)とは?人気の窯元や絵付け体験できるスポットも紹介!

出石焼(いずしやき)とは?人気の窯元や絵付け体験できるスポットも紹介!

兵庫県豊岡市の出石で焼かれる出石焼とは白磁を中心とした磁器のことで、「出石白磁」とも呼ばれます。出石焼の特徴は、透き通るような白さと表面に施された細工の美しさ。存在感がありながら日常使いしやすいことも魅力です。ここでは出石焼の解説とともに、神戸三田プレミアム・アウトレットなどの出石周辺の観光スポットも紹介します。
  • 2020.10.15

出石焼(いずしやき)とは

「出石焼」の小皿と蕎麦徳利と蕎麦猪口
他に例を見ないほどの白さと繊細で美しい彫刻が魅力の出石焼は、国の伝統的工芸品にも指定されています。まずは、そんな出石焼の特徴や歴史について紹介しましょう。

出石焼の特徴

出石焼は、国内でも珍しい白磁をメインとした磁器です。国の伝統的工芸品に指定されている他、パリ万博への出品、アメリカのセントルイス万博での金賞受賞など、国際的にもその美しさが評価されています。

出石焼最大の特徴はその白さです。他の白磁に見られるような青みがかった白や温かみのある白とは異なる、冷たさが感じられるような透き通った独特の白さを持っています。出石焼の原料には「柿谷陶石」と呼ばれる良質な陶石が使われますが、この純白の柿谷陶石が、出石焼の神秘的な白さを生み出すと言われています。
さらに、白磁の表面に彫り込んだ彫刻の繊細さや美しさも出石焼の大きな魅力です。現代の出石焼には、花模様などを彫り込んだ茶器、透かし彫りを施した華麗な花器なども多く見られます。白いものだけではなく、色釉や染付けを施したものなどもあり、日常使いしやすい多彩な商品が揃うのも嬉しいポイントです。

出石焼の歴史

出石焼の歴史は古く、垂仁天皇の時代に新羅からの渡来人である天日槍命(アメノヒボコ)が陶工を連れて但馬出石を訪れ、この地を永住の地として生活に必要な食器を焼いたという言い伝えが残っています。

現在の出石焼につながる窯業がスタートしたのは江戸時代の後期だとされ、伊豆屋弥右衛門が出石郡細見村に土焼の窯を開いたというのが通説です。その後、いったんは衰退しかけた出石焼ですが、明治時代に県立陶磁器試験所が設立されて「白磁出石焼」の名声が高まりました。

昭和55年には国の伝統的工芸品に指定され、現在では伝統技法を生かしながらも時代のニーズに合った作品が数多く生み出されています。

出石焼といえば皿そば

出石の名物と言えば皿そばですが、その歴史は江戸時代中期までさかのぼります。国替によって出石藩主となった信州上田藩の仙石氏が、供として信州のそば職人を連れてきたのが出石そばの始まりです。信州のそば職人の技法と出石の従来のそば打ちが融合することで、出石そばが生まれたと伝えられています。

出石に約50軒のそば屋がありますが、出石焼の小皿に盛り付けたそば、そばつゆの入った徳利、そば猪口を用いて提供するのが出石皿そばの定番スタイルです。そばは小皿5枚で一人前とされ、卵・とろろ・ねぎ・大根おろし・わさびなどの薬味とともに、濃厚なダシで味わいます。

お店によっては、オリジナルの出石焼の小皿で提供するところもあるので、皿そばを楽しむ時にはぜひ出石焼にも注目してください。

絵付け体験も楽しめる!人気の窯元に行こう

陶器を作る手元
出石焼の窯元は、出石城跡や城下町エリアに集まっています。そば猪口、マグカップ、湯呑、皿、茶碗など、通販ではなかなかお目にかかれない出石焼の商品にたくさん出会えるので、いくつかの窯元を周ってぜひお気に入りを探してみましょう。
また、窯元では絵付け体験を楽しめるところもあります。直に出石焼の魅力に触れてみてはいかがでしょうか。

永澤兄弟製陶所【絵付け体験あり】

出石焼の伝統を大切にしつつ、柔軟な発想を取り入れた独自の手法で注目を集める明治創業の製陶所です。製陶所の向かいにはショップ兼ギャラリーがあり、普段使いしやすそうな食器や酒器の他、ユニークで美しいフォルムの花瓶や照明器など、多彩な商品を販売しています。

絵付け体験も行っており、小皿、湯のみ、花器、茶碗のいずれかに、好きな絵や文字を入れられます。体験時間は平均20分程度なので、気軽に挑戦できそうです。

虹洋陶苑【絵付け体験あり】

出石焼を伝承する白にこだわり、出石の伝統技で彫刻を施した美しい作品の数々が並ぶ虹洋陶苑。こちらでは、湯のみ、風鈴、そば皿、そば猪口の絵付け体験ができます。

ファミリー客も多く、親切に教えてくれるので子どもも楽しめるのが嬉しいポイントです。

いずし堂 本店

2020年6月にリニューアルオープンした、出石の歴史が学べる資料館と出石焼ギャラリー、食事処を併設した複合施設です。ギャラリーでは絵付け体験の他、地元作家の作品展示・販売や、出石焼の製造工程の見学も行っています。

食事処では、自家製麺と自家製ダシのこだわりの出石皿そばを味わってみましょう。出石そばを少しだけ味わってみたい人向けに、3皿を1セットにした「おやつ皿そば」も提供しています。

ぜひ訪れたい周辺のおすすめスポット

城崎の風景
せっかく出石に来たなら、周辺にも足を伸ばして楽しんで帰りましょう。出石周辺のおすすめスポットを紹介します。

CREEZAN 城崎本店

出石から車で約30分に位置する城崎にあるカフェです。「鞄のあるカフェ」というキャッチフレーズがあり、豊岡のファクトリーブランドCREEZANの鞄が豊富に揃っています。

コーヒーカップではなく、出石焼のそば猪口に入れたコーヒーを提供するのがこのカフェのスタイル。使われているおしゃれなそば猪口は、CREEZANのオリジナル柄のものです。コーヒーの入ったそば猪口は熱いため、革で作られた持ち手、猪口把手(ちょことって)がついています。城崎で焙煎したこだわりの「城崎珈琲」を、おしゃれなそば猪口で味わうのも旅の思い出になりそうですね。

そば処 出石城

石臼で自家製粉したそば粉と出石の清水を使って手打ちした、こだわりの皿そばが楽しめるお店です。出石焼の小皿に盛り付けたそばを、薬味とともにそば猪口で味わう伝統的な出石皿そばの他、本わさび付きの10割そばもあります。

「そば打ち道場」としてそば打ち体験ができるのも嬉しいところ。人数や予定に合わせてさまざまなコースが用意されており、自分で打ったそばをお店で食べることもできます。

神戸三田プレミアム・アウトレット

出石の帰りには、西日本最大級の店舗面積を誇り、県外からもたくさんの人が訪れる神戸三田プレミアム・アウトレットでショッピングやディナーを楽しむのはいかがでしょうか。出石からは車で1時間ほどと、気軽に立ち寄れる距離です。

ハイブランドからカジュアルブランドまで揃う他、インテリアや雑貨など幅広いジャンルのお店が充実しており、家族でもカップルでも楽しめます。また、チーズケーキとチーズ料理の「観音屋 Grill&Cafe」、ステーキ「三田屋本店 ~やすらぎの郷~」、中華飲茶の「皇蘭」など、神戸を代表する有名店のメニューを味わえるため、グルメを満喫したい方にもおすすめです。

出石焼の窯元巡りや体験、ショッピングなど楽しみがいっぱい!

出石の町並み
出石皿そばや器の絵付け体験、そば猪口で味わう珈琲など、出石焼を楽しむプランをたくさん紹介しました。出石焼は伝統ある磁器でありながら普段使いしやすく、毎日の暮らしにフィットするところも魅力です。お気に入りの出石焼をお土産に選んだら、周辺スポットでショッピングやグルメも満喫して帰りましょう。

※最新の営業状況は、各施設や店舗のウェブサイトをご確認ください。
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