

一生モノのジュエリーに添える幸せなひととき
STAFF STORY #4
菊地 由香さん Star Jewelry
Aug 9, 2024
ショーケースには色鮮やかに煌めく宝飾品がずらりと並び、見る人をとりこにするジュエリーショップ。自分へのご褒美や記念日など、特別な機会に訪れたことがある方も多いのではないでしょうか?御殿場プレミアム・アウトレットで働く人の、知られざる素顔にフォーカスする「STAFF STORY」。今回の特集では、華やかなジュエリーの世界に憧れ、挑戦を続けているスタッフを紹介します。

憧れを現実に変える、決意のキャリアチェンジ
「仕事では、やると決めたことに対して最善を尽くしたいという気持ちで取り組んでいます。お客さまの気持ちに寄り添った接客をしていきたいと思っています。」
穏やかで優しい雰囲気の中に、凛とした芯の強さを感じさせる「STAR JEWELRY(スタージュエリー)」の菊地由香(きくち ゆか)さん。

今年2月に開催された「第12回 プレミアム・アウトレット 接客ロールプレイングコンテスト全国大会」では初挑戦にも関わらず見事グランプリを受賞。さらに御殿場プレミアム・アウトレットのスタッフ表彰制度「Premium Outlets Staff Awards」でも、最高グレードのプラチナスタッフに認定されるなど輝かしい実績の持ち主です。

「華やかなイメージがあるジュエリーショップで働くということが、私の憧れでした」
菊地さんの前職は、住宅設備のショールームで商品説明をするアドバイザー。社会に出て約10年が経った頃「自分が本当にやりたいことは何だろう」と将来について考えた末に、かねてより憧れていたジュエリー業界への挑戦を決意しました。その原点は“人生の節目の買い物体験”にあるといいます。
「20歳になったときに親から『本物のダイヤモンドを持ちなさい。大人になるんだから』と、プレゼントしてもらったのがダイヤモンドのネックレスで、それが私にとって初めてのジュエリーでした。それから社会人になったばかりの頃に何か自分へのご褒美が欲しいと思い、選んだのがスタージュエリーのピンキーリングだったんです。あまり馴染みのないジュエリーのお店に行くときの緊張する気持ちや、選んでいるときのワクワクする気持ちが忘れられず、この仕事に挑戦したいと思いました。ジュエリーは、一つひとつの思い出と商品が結びついているということが自分の中ではすごく印象的で、アイテムを身につけるたびに買い物をしたときの感情も一緒に思い出せるのが良いなと思っています」

「転職して最初の頃はお客さまとの距離感が分からなくて苦労しました。私自身、お買い物をするときはあまり話しかけて欲しくないタイプだったんですね。積極的に接客するのは嫌がられるかもしれないという考えがあったので全然声をかけることができなくて、お店の片隅から見守るだけということが多かったんです。当時の上司からは『もっと色々なことをお聴きした方がいい』『お客さまのお話に対してリアクションをした方がいい』などのアドバイスをいただき、不慣れな業界で働くことの難しさを感じました」

引っ込み思案な私を成長させた、温かな出会い
新たな環境にとまどいながらも常に笑顔を絶やさず、丁寧な対応を心掛けながら店頭に立ち続けた菊地さん。ある出会いがキッカケとなり、接客に対する考え方が変化していきました。
「まだ入社したばかりの頃に対応させていただいたお客さまのことをよく覚えています。様々なご質問をいただき、当時はスムーズにお答えできない内容が多くありましたので、調べながら一つひとつお答えしていきました。とても気さくにお話をしてくださるご夫婦で、接客中の会話が盛り上がったんですね。そのときは『奥さんの誕生日プレゼントを買いに来たんだ』と、リングをご購入いただきまして、それから現在に至るまで毎年お越しくださっています。『今日はいいスーツがあったから見せに来たよ』とお店に来られたこともあるんですが、顔と名前を覚えていただいて『また来たよ!』とお声がけいただけるのがこんなに嬉しいことなんだと、お2人に教えていただきました」

「多くのお客さまとの出会いを経て、全ての方が私みたいに一人でじっくり選びたいタイプじゃないんだな、ということに改めて気がつきました。だからあまり自分のパターンに縛られないで、一回ちょっと踏み込んでみようと挑戦するようになっていきました。商品そのものの説明だけでなく、お客さまのプライベートな内容にも少しだけお邪魔するような“楽しい会話”をしてみても良いかなと思えるようになったんです。だんだんと自分のことも伝えられるようになって、少しずつ少しずつ接客の仕方が変わっていきました」
「これでいい」よりも「これがいい」を届けたい
商品だけでなく、買い物体験そのものを思い出として持ち帰ってもらうために“楽しい会話”を意識するようになった菊地さん。「商品説明以外のお話も積極的にさせていただき、どのようなお気持ちで来店してくださったのか理解することで、お客さまに寄り添った接客がしたい」と考えるようになったといいます。そこで、接客における“自分ならではの強み”について聞くと、意外とも思える答えが返ってきました。
「簡単にいうと“頑固”なんですけど、自分が好きなものや決めたことに対するこだわりはあると思います。例えば私が何か物を買うときは、デザインや素材、質感などを徹底的に調べます。そして、必ず実物を見るために店舗に足を運び、全てにおいて納得するまでそのことについて考えてしまいます。考え過ぎて買うのをやめてしまうこともあるんです。お客さまのこだわりのポイントや疑問に対して細かくお答えするという点で、自分のこだわりが多少は役に立っているように感じています」

「自分がやると決めたことはゴールまでやりきる、これが欲しいと思ったらそこに向かうというのは、もともとの自分の性格だと思います。小学生の頃、周りの友達はかわいい自転車に乗っていたんですけど、当時の私はどうしてもマウンテンバイクに乗りたかったんです。ギアチェンジが格好いいと思って絶対にマウンテンバイクが欲しくて、曲げずに貫いて買ってもらったということがありました。」
たくさんの人に支えられながら、手に入れた輝き
スタージュエリーで働き始めて6年。日々のたゆまぬ努力が花開く瞬間が訪れました。周囲の薦めもあり、接客技術を競ういわゆる“ロープレ大会”に初めて挑戦することを決めた菊地さん。2023年6月からの選考に勝ち残り、その年の9月には「SC接客ロールプレイングコンテスト」中部大会(主催:日本ショッピングセンター協会)で、初出場ながら準優勝という誇らしい結果を残しました。

さらに、今年2月に開催された「第12回 プレミアム・アウトレット 接客ロールプレイングコンテスト全国大会」でも、その接客スキルが高く評価され見事グランプリを受賞。なんと“ロープレ大会”への挑戦開始からわずか8ヶ月で、全国10ヶ所にあるプレミアム・アウトレットで働くスタッフの頂点に選ばれたのです。
「コンテストには、スキルアップのために頑張ってみようと挑戦しました。昨日の自分よりちょっとでも良くなればという、自分との戦いの部分が大きかったです。その結果、まさかのグランプリ受賞ということで本当にビックリしました。お店のスタッフや周りの大きなサポートがあって挑戦することができたので、喜び以上に安堵したというのが本当に素直な気持ちです」

「少し恥ずかしいのですが、大会では主人が仕事を休んで名古屋や東京まで応援に来て、すごくサポートをしてくれて、ありがたさを感じています。最初は、そこまでしなくていいよ!とも思ったんですが、選考が進んで不安になる中、主人の方から『大会はいつやるの?休んで応援に行くよ』と言ってくれたのは心強かったです」

グランプリ受賞という結果について菊地さんは「賞にふさわしい接客をしていきたいと身が引き締まる思いです」と意気込みます。こうして張り詰めた緊張をほぐしリフレッシュするためにも、プライベートでは穏やかな時間を大切にしているといいます。
「普段は特別なことがなければ撮りためたドラマを見たり、愛猫とゴロゴロ過ごしたり、ゆっくりした時間を過ごすことが多いです。毛が長くて白いペルシャ猫なんですが、夏になるとサマーカットでアルパカみたいな姿になるのがかわいいんですよ。最近19歳になった長生きの猫ちゃんにとても癒されています」


大切な瞬間を彩り、さらに素敵な思い出に
憧れの世界で自分を磨き、輝きを放ち続ける菊地さん。大切な記念日や、人生の節目となるライフイベントなど“特別な瞬間と強く結びつくジュエリー”に携わることへの思いと、将来の夢について話してもらいました。
「お客さまの大切な記念日に立ち会えるというのは本当に嬉しいことだと思っています。私の接客でお買い物を楽しんでいただく。その時間が、お客さまの“幸せな思い出”の一部になっていると実感することで私自身も幸せを感じています。このお仕事に巡り会えたことは、とてもありがたいことだなと思っています」

「夢と言えるかは分かりませんが『また、あの人に接客してもらいたい』と思って繰り返し来てくださるお客さまが増えていったら良いなと思います。スタッフみんながそれぞれ、そのようなお客様を増やしていけたらお店全体もどんどん盛り上がっていくので、みんなで頑張っていきたいです」
「第12回 プレミアム・アウトレット 接客ロールプレイングコンテスト全国大会」でグランプリを獲得した菊地さんには、副賞としてアメリカ・ニューヨークの研修旅行が授与されました。後日、ニューヨークのプレミアム・アウトレットを視察した際の写真とコメントが届いたので、ご紹介します。




「日本では感じた事のない空気感と規模感に圧倒されて、あっという間の一週間でした。アメリカのアウトレットは想像以上に広く、それに負けない品揃えの豊富さを感じました。一生の思い出になる体験をさせていただき、感謝の気持ちでいっぱいです」
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