あふれて伝わる“幸せ色”の弾ける笑顔
STAFF STORY #11
吉岡 将矢さん コールマン
Dec 08,2025
心の底から仕事を楽しんでいる人の笑顔に、ふと元気をもらう瞬間ってありませんか?御殿場プレミアム・アウトレットで働く人の、知られざる素顔にフォーカスする「STAFF STORY」。今回の特集では、入社1年目にして“接客コンテスト”に挑み、見事入賞を果たした一人のスタッフを紹介します。その活躍の背景には、介護や配信活動など、多彩な経験の積み重ねがありました。
ひとりでに、ポジティブスマイル提供中
「いつでも前向きに、笑顔で過ごすように心がけています。どれだけ自分が忙しくても、苦しい表情をしているとお客さまに楽しんでもらえないので、何があっても笑顔が基本です」
どこか“夢の国”のキャラクターを彷彿とさせる、見る人を包み込むような優しい笑顔。吉岡将矢(よしおか しょうや)さんは、テントやランタンをはじめとしたアウトドア用品全般を扱う人気ブランド「コールマン」で働く店舗スタッフです。
「まだ業界に入って間もないため多くを語ることはできませんが、お客さまから『素敵な接客ですね』『お兄さんのおかげで買う決心ができたよ』など接客をほめていただくと、嬉しくて胸がいっぱいになります」
“声”と“度胸”でセンスを磨く、期待の超新星
接客デビューからわずか1年足らずで、すでにベテランのような安定感を見せる吉岡さん。社内外で注目を集める、いわば期待のルーキーです。その卓越した接客センスの背景には、ちょっと意外でユニークな経験がありました。
「もともとは声を扱う仕事に興味がありました。声優にはなれませんでしたが、いまもオリジナルソングの制作や、ゲームの実況配信をしています。配信活動では、アバターを使ってリアルタイムで喋るのですが、見ず知らずのたくさんの方と関わるので、その経験が接客で人見知りしないことにつながっていると思います」
配信という“生の舞台”で培ったのは、相手の気持ちを瞬時に読み取り、最適な言葉で返す力。声のトーンや話し方といった細かな工夫を欠かさない姿勢は、そのまま店頭での接客にも生かされています。さらに吉岡さんには、生まれつきの舞台度胸という強みもありました。
「昔から大舞台でも人前でも、あまり緊張しないタイプでした。小学生の頃はエレクトーンの大会に出場しましたが、母からは『あなたは間違えてもおどおどしないし、全然緊張しないよね』と言われていました。高校では、友人と組んだロックバンドでドラムを担当していましたが、そのときも緊張より楽しさのほうが勝っていました」
もともと人と話すことが好きだったという吉岡さん。祖父の『それなら介護の仕事も向いてるんじゃないか』という言葉をキッカケに、大学を卒業後は地元広島の介護施設で働くことを決めました。そこでは、レクリエーションで劇を披露するなど、入居者に楽しんでもらう経験を重ねていきます。
「レクリエーションにとても力を入れている施設で、演劇などを通して“周りを巻き込んで楽しくなってもらう”ことを学びました。仕事中は“相手の気持ちに寄り添って話しかけること”をずっと心掛けていて、こうした経験がいまの私の“寄り添う接客”のベースになっています」
大切な人がくれた、“好きを仕事にする”勇気
介護施設でハードな日々を送りながらも、入居者と信頼関係を築くことに喜びを見出していたその頃、大学時代の知人を介して出会ったのが、のちに人生のパートナーとなる一人の女性でした。この出会いが、吉岡さんの人生を大きく動かすことになります。
「私は結構、何でも深く考え過ぎて行き詰まってしまうことがあるんです。でも彼女はまったくの真逆で、私がドツボにはまりそうになったときはビシッと『それは違うよ。こんな風に考えてみたら?』と、たしなめてくれるんです。そんな、自分にはない部分にひかれました」
御殿場市内に住んでいたパートナーとの将来を真剣に考えた末、勤めていた介護施設を辞め広島をあとにした吉岡さん。“人に寄り添う仕事の大切さ”を実感する一方、自身のこれからの働き方について見つめ直すため、しばらくは次の職場を決めかねていたといいます。そんな時、パートナーの言葉が背中を押してくれました。
「彼女が『焦らなくていいから、自分が好きなことを仕事にしたらいいよ』と言ってくれたんです。その言葉のおかげで、しっかり時間をかけて自分の気持ちと向き合うことができました。もともと、キャンプ道具で調理をしたり、燻製をつくったりとアウトドアが好きだったので、“好きを仕事にしよう”と決意して、コールマンに入社しました」
“夢中エンジン”搭載で、急速レベルアップ
「いまの職場はすっごく楽しい。本当にすっごく楽しいです。店長も、最初に研修をしてくれた副店長も、スタッフみんながすごく優しいんです。以前の介護の現場では入居者の一人ひとりに寄り添うために、どうしても個人で向き合う時間が多くありました。でもここでは、スタッフ全員がチームとなり『仕事しよう!頑張ろう!』という高い意識を持っていて、その姿に刺激されて自然とやる気がわいてきます」
2024年11月、コールマンでの新しい仕事をスタートした吉岡さん。入社後の研修は“好きなこと”について深く学べる貴重な時間で、まさに至福のひとときだったといいます。中でも、特に印象に残ったのが“性能を語るだけでなく、どう使い分けるかを伝えること”の大切さでした。
「たとえばバーナーには3300キロカロリーのものと2500キロカロリーのものがあって、当初は火力の強い商品ばかりをお客さまにすすめていました。でも、それが本当にお客さまにとって最適とは限らない、ということを研修で学びました」
バーナーひとつとっても、湯沸かしが中心なら高火力、料理中心ならやや火力を抑えた方が扱いやすいなど、火力によって適した用途が異なります。吉岡さんは、こうした具体的な利用シーンをお客様と共有できるようになったことで、提案の質が格段に上がったといいます。
「実際に購入した商品を使う姿を、お客さまにイメージしていただけるよう意識しながら、商品の特徴を伝えるようになりました。本当に長く使い続けられる道具を選ぶお手伝いができたときは、心から嬉しいですね」
新米チャレンジャーの、にこにこ快進撃
入社からおよそ半年。めきめきと実力を伸ばしていた吉岡さんに、店長と職場の先輩から思いがけない提案がありました。それは日本ショッピングセンター協会が主催する「SC接客ロールプレイングコンテスト」への参加です。
「自分がやりたいと思って始めた仕事なので、できることがあれば何でも挑戦して力にしたいと思いました。実は、パートナーも御殿場プレミアム・アウトレットの別の店舗で働いていて、接客経験も20年近い“大先輩”なんです。出場を決意してからは、毎日が“ロープレ漬け”になりました。家に帰ると『登山のお客さまが来たらどうする?』といった具合に特訓が始まるんです」
コンテストは、施設ごとに出場できる人数に制限があるため、本戦に挑むには御殿場プレミアム・アウトレット内のスタッフ同士が競う予選を勝ち抜く必要があります。予選のシチュエーションは“ソロキャンプにペットの犬を連れていくお客さま”の接客。吉岡さんは無意識ながら、お客さま役の動きに合わせて“ワンちゃんを抱っこするしぐさ”を入れ、会場には和やかな笑いが起こりました。自身の持ち味を生かした接客が高く評価され、本戦出場の切符を手にします。
「正直、まさか予選を通過できると思っていなかったので、驚きすぎて実感がありませんでした。でも、会社の人たちから『応援団呼ぶね!』とか、『ちゃんと出張費も出るよ!』と言われるうちに、次第に実感が湧いてきました。ちなみに、パートナーに報告したときは『ひぃええーー!』とビックリしていました」
そして迎えた本番。接客経験1年未満のルーキーによる大胆な挑戦が、いよいよ始まろうとしていました。中部大会の日程は3日間。その最終日、「ファッション・物販部門」には41人がエントリー。会場には審査員が座り、静かな緊張感が漂います。吉岡さんは、6分間の接客パフォーマンスに全力を尽くしました。
「シチュエーションは“庭のデッキに椅子を置きたいお客さまの接客”でした。全く予想していない状況だったので正直“ヤバイ”と思いましたが、“自分も楽しく、お客さまも楽しめるようにやろう”と気持ちを切り替えました。今大会は、隠されたニーズをお客さまから引き出すことが求められる難しい内容でした。しかし、なんとか『湖畔が近くにあるから涼みに行きたい』というご要望をお聞きすることができ、持ち運びができるリクライニングチェアを提案することができました」
持ち前の舞台度胸を発揮し、常に笑顔を絶やさず、接客を心から楽しむ姿を見せた吉岡さん。その圧倒的なキャラクター性に、審査員も思わず笑みをこぼします。パートナーとの毎日の特訓の成果もあって、接客経験1年未満とは思えない完成度の高いパフォーマンスを堂々と披露。惜しくも優勝には届きませんでしたが、その実力は高く評価され、新人奨励賞という快挙を手にしました。
「私もパートナーも、まだまだ改善の余地があると感じたので、出番のあとすぐに反省会を開きました。それとは裏腹に、オーディエンスのみなさんには好評だったようで、見知らぬ方からもお褒めの言葉をいただきビックリしました。賞状を受け取った時には、ようやく嬉しい気持ちが追いついてきましたが、それと同時に“次こそは優勝”という思いが湧き上がってきました。彼女も心の底から悔しかったようで、逆に『ロープレの世界に挑戦したい』と意気込み始めました」
今日も心に、ありがとうを込めて
弾けるような笑顔と、寄り添う心。その両輪で、今日も誰かの“いい買い物体験”を生み出している吉岡さん。大会で得た経験を糧にさらに多くの挑戦を重ね、ともに働く仲間や大切なお客さまに還元していく意欲に満ちあふれています。
「職場でも大会での活躍が認められて、さらに仲間の輪にもう一歩踏みこめたような気がしています。とはいえ、まだ酸いも甘いもわからない状態なので、もっと色々な経験をしていきたいと思っています。接客を自分なりに極めていって人生の糧にできたり、会社に貢献することができたら嬉しいです。大会のサポートまでしてくれた店長や職場のスタッフ、献身的に支えてくれたパートナー、そしてお客さま、私のまわりにいる全ての人たちに恩返しをしたいというのが当面の目標です」
「今は“出会いの大切さ”を身に染みて感じています。パートナーに出会って販売員の道に進み、コールマンと出会ってロープレの世界に足を踏み入れ、出会った仲間たちと切磋琢磨する中で力をつけて大会に挑むことができました。これからは、まだ見ぬお客さまに出会って、コールマンの魅力やお買い物の楽しさ、満足感を提供できる、そんなスタッフになりたいと思うようになりました」
「単なるサービスの提供だけでなく、お客さまへの思いやりや気配りを重視して、より良い買い物体験を楽しんでいただくために頑張りたいです。そして、今度のロープレ大会では、よりパワーアップした接客を、最大のライバルであるパートナーに見せられるよう、日々研鑽を続けていきます」
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